肩関節の痛みと鍼灸
70代男性、左肩の痛みで来院されました。肩関節を外転(腕を横に上げる動作)すると、痛みで腕が途中で落ちてしまいます。
左肩から首肩にかけて強い凝りがあり、肩関節のポイントには拘縮のような硬さも見られました。これらを丁寧に改善していくのが鍼灸施術の役目です。
そして、この方のもう一つの重要な施術ポイントは「腰」でした。
腰が非常に硬く、下肢やふくらはぎも張っています。「足はつりませんか?」とお聞きすると、時々ふくらはぎがつるとのこと。
肩関節・首・肩の施術と同時に、腰へのアプローチも進めていきました。それが結果的に、肩関節の痛みを改善させる近道になります。
全身はつながっています。肩関節や首肩だけを整えても、腰が硬いままだと改善が途中で止まってしまうことがあります。全身を読み解きながら施術していくのが鍼灸の面白さでもあります。
ただ、この方にはスムーズに改善していく上で、2つの壁がありました。
① 肩を痛めた原因と考えられる力仕事を、週末や祝日に続けていること
② 仕事や旅行で施術の間隔が2〜3週間空いてしまうこと
ご本人も「続けて来ないとダメだよね〜」とおっしゃっていましたが、間が空くたびに痛みが戻る、を繰り返していました。
正直、きちんと改善するか少し心配もありました。
しかし、肩関節の拘縮部分にしっかり鍼が届くようになってからは、少ない回数でも症状が安定していきました。
さらに、①の力仕事については新しいスタッフが2人入ったことで負担が軽減され、そこから一気に改善が進み、施術は終了となりました。
身体にとって“優しい環境”を整えることも、とても大切ですね。どうぞご無理のないようにお過ごしください。
