手術後の体調不良

昔の患者さんが再来院されました。来院の理由は、ご病気をされて大きな手術をしたことでした。

大きな手術痕が身体にできると、身体にアンバランスが生まれ、体調不良が起こります。

それは食欲不振であったり、汗が出やすい、出来にくい、便通、めまい、立ち眩み、他にも身体のこわばりや痛み、様々な症状が生じます。

このような時、本当に鍼灸が一番だと思います。

 

手術後の身体のこわばりを鍼を使わずに徒手で変化させるのはとてもたいへんで、身体の変化を感じにくいことが多いです。この方も整体に通っているものの変化、改善を感じないそうです。

 

鍼は手術後に硬くなった身体の組織にアプローチしやすい道具です。

そして何よりも手術後の体調不良で鍼灸を受ける大きなメリットは、鍼灸は内臓の健康状態にもアプローチすることだと思います。

筋肉の凝りだけでなく、内臓から元気にする、この事が術後の身体に大きく作用していきます。

 

有名な「足の三里」というツボがありますが、この足のツボに刺激を入れると胃の蠕動が起こり、胃が元気になっていきます。

この方も胃、大腸の機能低下が見られたので、胃腸系のツボを選んで施術しました。

もちろん内科的なアプローチだけでなく、この方が悩んでいる巻き肩や肩甲骨の位置も整えていきます。

施術後は「こんなにすっきりしたのは久しぶりだ✨」と仰ってもらえました。

 

手術痕がまだ安定しておらず、体調の安定にはもう少し時間が必要だと思いますが、食欲あり、けっこう動けるのでどんどん改善していくでしょう😊