大人の喘息
普段から、2週間に1回、喘息の自己注射をして喘息をコントロールしている方が、気候変動が激しいせいなのか喘息になってしまいました。
次の注射の日まだ長いので、大学病院を受診し、服用薬をもらいましたが一向に改善せず、喘息の自己注射の日までゼーゼーと呼吸をしながら過ごしていました。
こんな症状の時は鍼灸が役に立ちます。身体にはっきりと喘息の苦しさが移しとられていますので、身体に出ている反応を鍼でどんどん消していきます。身体が和らぎ、呼吸の苦しさが映し出された背中が、血色よく、余計な膨らみが消えるころには呼吸が落ち着いてきました。
「今、呼吸はどうでしょうか?」とお聞きすると深呼吸をされました。
「深呼吸が出来る、だいぶ楽です。」と仰っていました。
そして、この方はもう1回鍼灸を受けました。この日も身体の反応を消して、身体と呼吸を整えていきました。そして、やっと2週間ぶりの注射の日が来ました。注射をして8割がた喘息が改善し、急いで歩いて呼吸があがらない限りは問題ない状態になりました。
治療とは薬で症状を抑えることだけではありません。鍼灸により身体自体を元気にして改善させることが必要な時は今も多くあり、医療が発達した現代でも鍼灸の役割は続くことを改めて感じました。