手術後のしわがれ声
手術後にしわがれ声が出るようになった方が来院されました。
会話を続けていると、途中で声が出なくなってしまうそうです。
手術後のしわがれ声は、手術時の挿管によって気管周囲の神経が圧迫され、
反回神経麻痺が起こることで生じる場合があります。
医師からは、手術自体は成功しており、反回神経も傷ついていないため、
徐々に声は戻っていくでしょう、と説明を受けていました。
しかし、手術から3週間が経過しても、しわがれ声が回復していかず、
さらに首や肩のこりも強かったため、鍼灸院に来院されました。
手術痕はいくつかあり、その部分が引き攣れることで、
周囲の凝りを強くしていました。
右の肩甲骨の位置も、上方へ引き上げられている状態でした。
首や肩のこりを整え、手術痕による引き攣れの改善も図りました。
鍼灸施術を続けていく中で、3ヶ月ほど経った頃、
私はこの方の声が戻ってきたと感じました。
しかし、ご本人は
「疲れるとまだ声が細くなるし、大きな声が出ません。
以前とはまだ違います。」と話されていました。
それからさらに3ヶ月が過ぎた頃には、
しっかりと大声が出るようになり、
カラオケも気持ちよく歌えるようになりました。
手術からおよそ6ヶ月と、それなりの期間を要しましたが、
以前のように声が出るようになり、本当に良かったと思います。

