15周年
「涼鍼灸院」を開業して15周年を迎えました。資格取得してから22年、時が経つのは早いですね。
最近、印象的だったのが、6月頃に杏鈴堂に通っていた患者さまが2名、当院にいらっしゃったことです。杏鈴堂はわたしが修行していた鍼灸院で、わたしは鈴木由紀子先生の鍼に憧れて、鍼の世界に入っていき、先生の鍼灸院で4年間の修行をしました。
杏鈴堂に通っていた2人が来院されることで、由紀子先生の話に花が咲き、先生の鍼をはっきりと思いだしました。繊細でダイナミックで、説得力がある鍼でした。
由紀子先生の鍼は「鍼の先に目がついているようだ」と言われていました。「ここだ」というポイントに絶妙な刺激が入り、ツボというものをリアルに感じさせました。
鍼灸だけでもいろいろな施術があり、人の価値観はそれぞれなので、どの施術が一番か、どんな施術を好むかは人それぞれです。しかし、多くの方から支持される鍼というのは存在し、由紀子先生のような鍼をうつ人にはなかなか出会えません。
ここ近年は、施術もいろいろな流派や方法があるので他の鍼灸の勉強をしたり、クラニオ・セイクラル・セラピーを勉強したりと、由紀子先生の鍼から離れたところにいました。
年月を重ねるていく中で鍼灸の施術への理解深まり、感覚が鋭くなっていく中で、由紀子先生ゆかりの患者さまが来院されて、先生の話をすることで、もう一度、由紀子先生ような「鍼先に目がある」といわれた鍼を表現しようと思いました。
由紀子先生の鍼を思い出し取り入れることで、施術後のスッキリ感が増えて「効いている」という説得力が増しました。
しかし、このような施術を好まない身体の方もいるので見極めが大切です。
全ての人にパーフェクトな鍼はなく、こちらが相手にとってちょうど良い鍼をチョイスしていかなければなりません。鍼灸は難しいです。
開業して15年周年、これからも鍼灸の施術が前進するように精進していきます。
最後になりましたが、日頃から「涼鍼灸院」をご愛顧いただき、ありがとうございます。これからも一人ひとりに丁寧な鍼灸の施術を提供していきます✨😊