痛みをかばう動きから、全身をうまく使う動きへ

年齢を重ねている方ほど多いのが、痛みをかばう為に、偏った体の使い方をする事です。痛みが強い時など、短い期間なら問題ありません。むしろ、かばう動作は必要なことです。

しかし、例えば左股関節に出る痛みをかばって、立つ時も、起き上がる時も、座っている時も、重心を全部右半身に預けて動いていると、痛みがあった左股関節が良い状態になっても、右側に使い過ぎによる痛みが起こります。(この方は右膝痛が起きました。)
この様な状態を避ける為にも、左股関節の痛みが緩和されると共に、右側ばかりに重心を掛ける動きを修正していかなくてはなりません。

しかし、日常動作の指導は、鍼灸院内で簡単に出来ることではなく、簡単なアドバイス、例えば、布団の上から起き上がる時の動作の仕方などをお伝えしていますが、鍼灸院でお伝えした事がそのまま日常生活に生かされる事は少ないと思っています。

患者さんの中で、鍼灸治療と病院のリハビリを併用されている方がいらっしゃいますが、これはこちらとしても大変ありがたいことです。(しかし、リハビリが長くなると保険点数の関係で、あまりいい顔をされない様で患者さんがこぼしています。)太極拳を習っている方も数名いらっしゃいますね。当院では、私自身が実践している、より多くの関節を少しずつ動かす事によって動作を完成させる方法をお伝えするようにしています。この様な動作は体に負担にならない動きになります。
優しく柔らかく自分自身の体を使う事は、必ず自分を助けます。自分の身体を大切に扱う事、その大切さをもう一度確認し、体に負担にならない動作を身に付けていきましょう。