使い捨てでない鍼について

使い捨てでない鍼を使っている鍼灸院を検索していたら、使い捨ての鍼を使用しない鍼灸院をバッシングをする記事をいくつか見つけてしまいました。世間の流れはディスポ鍼(使い捨て鍼)を良しとする傾向がとても強いのを改めて感じますね。

当院は使い捨て鍼ではありません。鍼1本の値段がとても高いので使い捨てにはできません。その代わり、個人個人の鍼を個別に消毒して保存し「自分の鍼は自分しか使わない」という仕組みにしています。

実は、使い捨てでない鍼の消毒、個別に鍼を分けているのはとても面倒なことです。消毒から保存までに時間も手間もかかります。使い捨てでない鍼を使っている鍼灸院はわざわざ手間のかかる面倒な鍼を選び、好んで使っています。

面倒なのに使う、それはこだわっているからです。なので、人のこだわりに対して「使い捨てを使っていない鍼灸院には行くべきでない」なんて言わないで欲しいです。

さて、当院がなぜここまで鍼の質にこだわるかと言うと良い鍼は柔らかくて伸びが良い上質のステンレスでできているからです。(安い鍼は硬く伸びの悪いステンレスでできています。)

柔らかい鍼は体に負担をかけず、優しい刺激を生みだします。また、体に与えた刺激がどんなものか、手先に伝えてくれます。それらの利点を生かすことで鍼治療の様々な技を患者さまに提供できるようになります。

わたしのしている鍼治療の手技は硬い鍼ではできず、柔らかく細い鍼が必要です。

わたしの手技を硬い鍼で行なうと、治療ポイントに鍼先が届く前に痛みが起きてしまったり、鍼の技自体に制限がかかったりということが起こります。

私は、鍼治療で提供できる技の幅を広く持ち、それぞれ人によって違う体に対応していく為にも質の良い鍼を使い続けたいです。

これは当院のこだわりで、世間的には少数派になったのかもしれません。でも、使い捨てでない鍼を売る会社は依然として存在しているので、このような鍼を使用する鍼灸院もそれなりの数が存在するのでしょう。

そういえば、使い捨ての鍼を使っていても鍼治療が上手な先生はいましたから、使い捨ての鍼だから悪いという事も言えません。(この先生は移転で遠い地に行かれました…残念です)

鍼灸治療は1回の治療が4000~6000円が相場ですが、同じ値段でも1回で出せる鍼の治療効果にはかなり差があります。

わたしは、これからも使う鍼はこだわり、鍼灸治療の効果を高めていきたいと思います。