女性の身体と血(けつ)

東洋医学では血を「けつ」と読み、血の働きが低下すると顔色が青白い、手足の冷え、抜け毛、めまい、疲れやすい、痔、不眠、立ち上がりにふらつく等の症状が起こると考えています。

女性の身体は血の働きが弱くなることがよくあります。それは女性が血を失うイベントが多いからです。

月経で血を流し、妊娠では血から胎盤を作り、血から胎児に栄養を送り、出産では多くの血を失い、母乳も血から作られます。

 

多くの血を消耗する女性の身体は、血の働きを補う食材を積極的に取り入れ、血の機能を高めてあげると良いでしょう。手っ取り早く血の働きを補うにはレバーを食す「臓をもって臓を補う」という方法があります。

食材では牛肉の赤身、鶏肉、魚、ほうれん草、小松菜、黒ゴマ、黒豆、キクラゲ、クコの実などが血の働きを補います。また、鉄鍋で料理すると鉄分が補えます。

 

食事はいろいろな考えがあるので、こうすると良いとは一概に言えませんが、「女性の身体は血の働きが低下しやすいので、血を補う食事を意識すると良い」ということを頭の片隅に入れておいて下さい。