顔半分が固まる

はっきりと診断されない症状に悩み、鍼灸院を訪れるという事は良くあります。「顔半分が固まる」という症状もその1つです。ご自身では、斜視を疑い眼科に掛かっていましたが斜視ではないと診断され、鍼灸院に来院されました。鍼灸治療を受けながら、病院も受診されていました。

病院からは、ジストニアの疑い?とも言われたそうですが、確定的なことは言われず治療や薬も特に提供されませんでした。顔半分が固まるという症状のほかは、片方の瞼の重さや、前胸部を締め付けるような凝り感などを訴えていました。

お体を観察すると、頭部が熱く、足がとても冷えていました。この体の状態は「上実下虚(じょうじつかきょ)」と言って体の気血が流れず、上半身に熱が溜まり、下半身が冷えているような状態を指します。

例えると、体が昔のお風呂(湯船)のような状態になっています。昔のお風呂はお湯を沸かすと、お湯をかき混ぜる前は上がすごく熱くて、下が真水で冷たいままでしたよね。体がこのお風呂のような状態になり体調が崩れていきます。

上下に分かれている熱と冷えをうまく還流させることで体調が整うので、体に流れが出来るような鍼灸治療をしました。凝り自体にも鍼をしてほぐしましたので、とても気持ちが良いと言って頂きました。足の冷えがひどいので、日常的に足首回しをして頂くようお願いしました。日常に簡単な動きを取り入れるだけで症状の改善を手助けする場合があります。

この方は、驚くほど早く足の冷えが改善しました。鍼灸治療を受けると症状が改善し、元気に日常を送れるとご報告頂いています。そして、また、疲れが溜まった頃に来院されます。