膝の痛み・変形性膝関節症

変形性膝関節症による膝の痛みの来院は多いです。早めから治療すると痛みは軽減し、その症状の進行は抑制され、歩行などの日常動作が改善されます。膝の痛みに関する症例を4つ、簡単にですが書きました。

①右膝に痛みがあり、膝が伸ばせない。見た目の膝の変形は少ない。下肢の伸筋の働きが悪い。歩行がスムーズでない。杖歩行。痛みが強い日は歩行不可。正座不可(80代・女性)

鍼灸治療後、膝は伸展しました。膝だけでなく、腰や股関節の調節が必要でした。歩行はスムーズになり、杖をつかない日もでてきました。初回は、膝に熱を持っているのでアイシングを指導しました。特に伸筋を整え、膝蓋骨の動きをよくすることで、歩行にかなりの改善がみられました。今現在、右ひざに痛みは無く、歩行に問題はありません。

②膝が痛くて曲げることが出来ない。歩くのも辛くなってきた。いつもしている運動が出来なくなった(80代・女性)

両足が軽いO脚で、右下肢のO脚の方が強いです。正座は何年も前から出来ないそうですが、ご自身の体への配慮はすばらしく、食事に運動・睡眠、どれもきちんとされていて、努力もされています。

膝の動きが悪くなり、痛み強くなって来院されました。鍼灸治療を続け、歩行が改善、膝の可動域も広がったので運動を再開されました。すると、後ろ足で蹴り上げる動作など、今まで出来ない動きが出来るようになっていて、改善を感じたとご報告いただきました。今は月1回、膝のメンテナンスに来院されています。

③人工関節に熱がある。膝の動きの悪さをかばい、腰痛がひどい。自律神失調症と診断されている(20代・女性)

膝の人工関節が熱を持っているのでアイシングをしました。膝が動きやすいように、膝周りの筋肉を緩めました。体の線や食が細い、支える力も少なく腰への負担が大きいので、腰痛治療を丁寧にしました。

④膝痛、両足ともO脚が強い。ほぼ歩けない状態で人に連れてきてもらう。医者に行くと、即、手術を勧められる。本人に手術の意思は全くない(80代・女性)

膝の変形が強く、膝のくびれは消え、O脚になっています。今は膝が殆ど動かず、人に支えてもらい進んできました。どこまで機能を回復させることが出来るでしょうか。歩けるようになることが目標です。

「10回で治りますか?」と聞かれましたが、ここまで膝の変形が進んでいると「治る」ではなく「どこまで痛みが緩和され、膝が動くようになるか」が目標になります。自費治療なので、治療回数は予算に応じて決めていきますが、このように症状が重い場合は、治療回数が多い方がありがたいです。

初回は、膝が仰向け(膝に重力が掛からない状態)で20度ぐらいしか動かない状態から、鍼灸治療7回目には立った姿勢(膝に重力がかかる状態)で70度は曲がるようになりました。10回目、うつ伏せで両膝90度と少し、曲がりました。(全て目視です)

これぐらい膝が動くようになると歩行に問題はなくなります。痛みも緩和され、平らなところや少しの段は問題なく歩けました。また、立って台所仕事が1時間出来たそうです。院の小さな段をスムーズに降りたのを見たときは嬉しかったです。

10回の治療が終わり、今後は週1回の治療で、痛みや膝の機能がコントロールする事が希望です。毎週1回、来院されています。